最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

「……続いてのニュースです。先月、とある料亭が襲撃されました。中には海外マフィアや近辺の指定暴力団が負傷され、死者が十名、重症二名が搬送されました。警察は調査を続けているとのことです。」

「物騒ね、世の中。」

「なんでも、あそこの仁極組を襲撃したのが“ジェヘナ”っていう殺し屋らしいわよ。」

「そうなの?」

「殺人狂なのだとか。」

「怖いわ~。」

「えぇ、見境なく人を殺すそうよ?」

「うちの息子に気を付けるように言わなくちゃね。」


 世間が“ジェヘナ”という殺人狂の話題で賑わっている一方、拳を血が滲むぐらい握りしめている人物がいた。


「それはほんとですか?父さん…いえ、組長。」

「あぁ、あの鮮やかな手口…背丈、奴は“ジェヘナ”だ。」

「しかし、“ジェヘナ”は夜汰烏の…。」

「それがそうでもないらしい。世間で普通を装って生活していると聞く。」

「そんな…。」

「あとは、任せた…。」

「親父!」


 耳を裂くような一定の音が病室に響く。