翌日、塔子はいつも通り出社した。
「体は大丈夫なの?」
「ええ、もうすっかり。ご心配かけてすみません」
塔子がタカミヤホールディングスの中を歩いていると、一昨日の騒動を知っている社員たちが、口々に気遣いの言葉をかけてくれる。
そのたびに、塔子は「すみませんでした」と頭を下げて歩いた。
「おはようございます」
いつものように自分が1番乗りだと思っていた塔子だったが、秘書室には既に課長である辻本がいた。
どうやら、早朝出勤していたようだ。
「おはようございます、課長。一昨日はすみませんでした。ところで、ずいぶん早いですね」
「ええ、朝一で呼び出されてしまいました」
「そうですか」
こんな時間に呼び出されると言う事は何かトラブルでもあったんだろうかと塔子の表情も曇る。
「田所さん、朝のうちに1時間だけ時間をとっていただけますか?」
真剣な表情で塔子を見る辻本に、少しだけ不安がよぎった。
「何かの打ち合わせですか?」
「ええ、城田専務が、あなたとお話をしたいそうです」
「専務が…」
城田専務と言えば、先日の情報漏洩騒動で雄平を追求しようとした相手。正直、塔子には嫌な予感しかしなかったが、業務であると言われてしまえば断ることもできない。
「体は大丈夫なの?」
「ええ、もうすっかり。ご心配かけてすみません」
塔子がタカミヤホールディングスの中を歩いていると、一昨日の騒動を知っている社員たちが、口々に気遣いの言葉をかけてくれる。
そのたびに、塔子は「すみませんでした」と頭を下げて歩いた。
「おはようございます」
いつものように自分が1番乗りだと思っていた塔子だったが、秘書室には既に課長である辻本がいた。
どうやら、早朝出勤していたようだ。
「おはようございます、課長。一昨日はすみませんでした。ところで、ずいぶん早いですね」
「ええ、朝一で呼び出されてしまいました」
「そうですか」
こんな時間に呼び出されると言う事は何かトラブルでもあったんだろうかと塔子の表情も曇る。
「田所さん、朝のうちに1時間だけ時間をとっていただけますか?」
真剣な表情で塔子を見る辻本に、少しだけ不安がよぎった。
「何かの打ち合わせですか?」
「ええ、城田専務が、あなたとお話をしたいそうです」
「専務が…」
城田専務と言えば、先日の情報漏洩騒動で雄平を追求しようとした相手。正直、塔子には嫌な予感しかしなかったが、業務であると言われてしまえば断ることもできない。



