「副社長お疲れ様です。急な外出と伺いましたが、こちらでしたか」
それまで病室の隅に座っていた辻本が立ちあがり、小さく会釈をした。
「ああ、俺の秘書が倒れたと聞いたのでね。過労が原因のようだが、ずいぶん無理をさせたんだな」
「待ってください、課長は悪くありません。すべては私の不摂生ですので…」
塔子は慌てて声を上げた。
今回倒れた原因はどう考えても塔子自身にあるわけで、辻本が非難されることに納得できなかった。
「たとえそうだったとしても、周囲に目を配り、部下の異変に気づくのも上司の仕事だ。そうだろ?」
なぜか鋭い視線で辻本をにらみつける雄平と、何も言い返さない辻本。
広くない病室に流れる張り詰めたような空気に、塔子はいたたまれない気持ちだった。
「副社長の仰る通りです。申し訳ありませんでした」
静かに頭を下げる辻本。
「わかってくれればいい。今後気を付けてくれ。ところで、仕事が忙しいんだろう?あとは俺がいるから帰っていいぞ」
「はい。では、失礼します」
雄平に促された辻本は帰って行き、病室には雄平と塔子が残った。
それまで病室の隅に座っていた辻本が立ちあがり、小さく会釈をした。
「ああ、俺の秘書が倒れたと聞いたのでね。過労が原因のようだが、ずいぶん無理をさせたんだな」
「待ってください、課長は悪くありません。すべては私の不摂生ですので…」
塔子は慌てて声を上げた。
今回倒れた原因はどう考えても塔子自身にあるわけで、辻本が非難されることに納得できなかった。
「たとえそうだったとしても、周囲に目を配り、部下の異変に気づくのも上司の仕事だ。そうだろ?」
なぜか鋭い視線で辻本をにらみつける雄平と、何も言い返さない辻本。
広くない病室に流れる張り詰めたような空気に、塔子はいたたまれない気持ちだった。
「副社長の仰る通りです。申し訳ありませんでした」
静かに頭を下げる辻本。
「わかってくれればいい。今後気を付けてくれ。ところで、仕事が忙しいんだろう?あとは俺がいるから帰っていいぞ」
「はい。では、失礼します」
雄平に促された辻本は帰って行き、病室には雄平と塔子が残った。



