次に目覚めた時、まず目に入ったのは飾り気のない真っ白な天井。
無機質なパイプベッドと傍に立つ点滴スタンドが今病院にいるのだと実感させた。
―――私、倒れたのね。
仕事中に庶務課に向かってかけ出した記憶まではある。ここ最近残業続きで疲れが溜まっていた自覚もある。
もう少し頑張れると思っていたが、塔子の体は限界を迎えていたらしい。
「気が付きましたね?」
「はい」
ベッドのすぐ隣で見舞客用の椅子に座っていたのは辻本だった。
どうやら、倒れた塔子に付き添い、病院まで来てくれたらしい。
辻本の知らせですぐに医師が呼ばれて診察を受けたが、幸いなことに大きな異常はなかった。
「今夜は入院して経過を見ましょう」
「…はい」
診察をした医師の言葉に、無理をした自覚のある塔子は拒むこともできず、小さくうなずいた。
医師たちが出て行くと、病室には塔子と辻本の2人が残った。
「大丈夫ですか?」
「はい。ご心配かけてすみません」
ただでさえ忙しいのに、自分が余計な仕事を増やしてしまったようで、塔子は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「仕事の事は心配いりません。しっかり休養して体を治してください」
「ありがとうございます」
相変わらず淡々と話す辻本の本心はわからないが、おそらく上司としてのいたわりの言葉なのだろうと塔子は受け取った。
無機質なパイプベッドと傍に立つ点滴スタンドが今病院にいるのだと実感させた。
―――私、倒れたのね。
仕事中に庶務課に向かってかけ出した記憶まではある。ここ最近残業続きで疲れが溜まっていた自覚もある。
もう少し頑張れると思っていたが、塔子の体は限界を迎えていたらしい。
「気が付きましたね?」
「はい」
ベッドのすぐ隣で見舞客用の椅子に座っていたのは辻本だった。
どうやら、倒れた塔子に付き添い、病院まで来てくれたらしい。
辻本の知らせですぐに医師が呼ばれて診察を受けたが、幸いなことに大きな異常はなかった。
「今夜は入院して経過を見ましょう」
「…はい」
診察をした医師の言葉に、無理をした自覚のある塔子は拒むこともできず、小さくうなずいた。
医師たちが出て行くと、病室には塔子と辻本の2人が残った。
「大丈夫ですか?」
「はい。ご心配かけてすみません」
ただでさえ忙しいのに、自分が余計な仕事を増やしてしまったようで、塔子は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「仕事の事は心配いりません。しっかり休養して体を治してください」
「ありがとうございます」
相変わらず淡々と話す辻本の本心はわからないが、おそらく上司としてのいたわりの言葉なのだろうと塔子は受け取った。



