城田専務が塔子のアルバイトのことをどこまで知っているのか不明だが、その気になって調べればいつかわかってしまうこと。
もしも重役会議の場で嘘をついたなんてことが知れれば、雄平の立場は確実に悪くなる。
そんなことがわからない雄平ではないはずだ。
「もう一つ資料をお見せします。これは秘書課長である辻本さんの社内システムへのログイン記録です。不可解なことに今回の情報漏洩に関わるファイルが作成・更新されたタイミングで、辻本さんはログアウトしています」
「君は一体何を言っているんだ、今回の件の罪を辻本課長に擦り付けるつもりか」
慌てた様子で、城田専務が鋭い声を上げた。
「もちろん辻本さんが何かを企んだなんて言うつもりはありません。例えばこうして一人の社員の記録をあげて、その社員が関わった可能性があると言うのは簡単なことですが、そのことでその人間が犯人であると決めつけるのは危険なことだと、私は申し上げています」
あくまでも冷静に淡々と告げる雄平の言葉に、周囲の取締役たちも静かにうなずく。
雄平が示した辻本課長のログイン記録は明らかに情報漏洩のファイル作成のタイミングと重なっている。
その時間だけログアウトして塔子の名前でログインしたとするならば、辻褄は合う。
しかし、雄平の言うように、可能性があるという点だけで犯人と決めつけるのはとても危険なことだ。
もしも重役会議の場で嘘をついたなんてことが知れれば、雄平の立場は確実に悪くなる。
そんなことがわからない雄平ではないはずだ。
「もう一つ資料をお見せします。これは秘書課長である辻本さんの社内システムへのログイン記録です。不可解なことに今回の情報漏洩に関わるファイルが作成・更新されたタイミングで、辻本さんはログアウトしています」
「君は一体何を言っているんだ、今回の件の罪を辻本課長に擦り付けるつもりか」
慌てた様子で、城田専務が鋭い声を上げた。
「もちろん辻本さんが何かを企んだなんて言うつもりはありません。例えばこうして一人の社員の記録をあげて、その社員が関わった可能性があると言うのは簡単なことですが、そのことでその人間が犯人であると決めつけるのは危険なことだと、私は申し上げています」
あくまでも冷静に淡々と告げる雄平の言葉に、周囲の取締役たちも静かにうなずく。
雄平が示した辻本課長のログイン記録は明らかに情報漏洩のファイル作成のタイミングと重なっている。
その時間だけログアウトして塔子の名前でログインしたとするならば、辻褄は合う。
しかし、雄平の言うように、可能性があるという点だけで犯人と決めつけるのはとても危険なことだ。



