「塔子」
雄平の悲しそうな声。
しかし塔子は刃を自分の喉元に向けた。
塔子は、誰かに刃物を向ける自分が許せなかった。
そして、そのことを雄平にだけは知られたくなかった。
自暴自棄になった塔子は、息を止めナイフの先を見つめる。
「やめろ。俺を1人にするな」
それは聞いたこともないような雄平の叫び声だった。
その声で塔子は体を硬くし、動きを止めた。
雄平は塔子をぎゅっと抱きしめ、包み込むように抱く。
塔子もまた、涙を流しながら雄平の背中に手を回した。
その場には塔子の手から落ちたナイフだけが床に転がっていた。
雄平の悲しそうな声。
しかし塔子は刃を自分の喉元に向けた。
塔子は、誰かに刃物を向ける自分が許せなかった。
そして、そのことを雄平にだけは知られたくなかった。
自暴自棄になった塔子は、息を止めナイフの先を見つめる。
「やめろ。俺を1人にするな」
それは聞いたこともないような雄平の叫び声だった。
その声で塔子は体を硬くし、動きを止めた。
雄平は塔子をぎゅっと抱きしめ、包み込むように抱く。
塔子もまた、涙を流しながら雄平の背中に手を回した。
その場には塔子の手から落ちたナイフだけが床に転がっていた。



