「塔子、塔子、しっかりしろ」
次に聞こえてきたのは、切迫感のある雄平の声。
その声で、塔子は目覚めた。
「大丈夫か?」
「うん」
微かにうなずくと、塔子は起き上がろうとする。
「ばか、じっとしていろ」
しかし肩を押され、再び体を戻された。
その時、床に落ちたカッターナイフがキラリと光るのが見えて、反射的に塔子は手を伸ばした。
自らの体を起こすのもやっとのはずの塔子が勢いよく体を動かし、カッターナイフを手にする。
別に何かをしようと思ったわけではない。ただ誰かに刃物を向けようとした自分を雄平に知られたくなかった。
次に聞こえてきたのは、切迫感のある雄平の声。
その声で、塔子は目覚めた。
「大丈夫か?」
「うん」
微かにうなずくと、塔子は起き上がろうとする。
「ばか、じっとしていろ」
しかし肩を押され、再び体を戻された。
その時、床に落ちたカッターナイフがキラリと光るのが見えて、反射的に塔子は手を伸ばした。
自らの体を起こすのもやっとのはずの塔子が勢いよく体を動かし、カッターナイフを手にする。
別に何かをしようと思ったわけではない。ただ誰かに刃物を向けようとした自分を雄平に知られたくなかった。



