会社を出たところで、雄平と暮らすマンションに帰る気にもなれず、行き先をなくした塔子は街をさまようことになった。 ただ1人になりたくなくて、人混みに紛れながら過ごした。
目的もなくブラブラと歩き、気が付けば公園に置かれたベンチに座り無邪気に遊ぶ子供達を眺めていた。
―――さぁ、この先どうしよう。
以前住んでいたアパートを解約してしまった塔子には雄平と暮らすあのマンション以外帰る場所はない。 しかし、この状況で雄平のマンションに帰るわけにもいかない。
悶々としながら茜色に染まった空を見上げた時、塔子は背後に何かを感じた。
今は背中から夕日が当たっているため、ベンチに座る塔子前には長い影が伸びているのだが、その隣にもう1つ影が映し出されているのだ。
―――誰か、いる。
全身が硬直し動けなくなった。
―――怖い、雄平さん、助けて。
塔子は、声にならない声を上げた。
こんな時、脳裏に思い浮かぶのはやはり雄平への顔だった。 そして、その間にも影は少しずつ大きくなっていく。
もうダメだと思ったその瞬間、駆け寄ってくる足音と塔子を呼ぶ声が聞こえた。
目的もなくブラブラと歩き、気が付けば公園に置かれたベンチに座り無邪気に遊ぶ子供達を眺めていた。
―――さぁ、この先どうしよう。
以前住んでいたアパートを解約してしまった塔子には雄平と暮らすあのマンション以外帰る場所はない。 しかし、この状況で雄平のマンションに帰るわけにもいかない。
悶々としながら茜色に染まった空を見上げた時、塔子は背後に何かを感じた。
今は背中から夕日が当たっているため、ベンチに座る塔子前には長い影が伸びているのだが、その隣にもう1つ影が映し出されているのだ。
―――誰か、いる。
全身が硬直し動けなくなった。
―――怖い、雄平さん、助けて。
塔子は、声にならない声を上げた。
こんな時、脳裏に思い浮かぶのはやはり雄平への顔だった。 そして、その間にも影は少しずつ大きくなっていく。
もうダメだと思ったその瞬間、駆け寄ってくる足音と塔子を呼ぶ声が聞こえた。



