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エピソード④・秘密の執事は休めない
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今からちょうど一時間前に大荷物背負って『ただいま帰りました』なんて言っていつも通り大森家の玄関を開けた自分に今言ってやりたい事がある。
“馬鹿っ!キミ、まだ帰って来るんじゃないよ!!”
ってね。
「……は?バカ田大学?」
「それはバカボンのパパが通っていた大学よ。そうではなくて、袴《はかま》高校ですわ」
なんだその高校?
本業・殺し屋、普段は何処にでも居る執事高校生の桐ヶ谷瑞稀・今年で17歳は今日もまた綾小路財閥の娘《17歳》・桜子お嬢様の専属執事をしておりました。
聞いた事ない名前の大学に首を傾げると桜子お嬢様はティーカップに淹れたばかりのローズティーをゆっくり飲んだ。
「お嬢様そのような高校にも通ってらっしゃるんですか?」
「通ってませんわ。私の友人がそちらの高校で日本舞踊部の手伝いで着付けの講師をしていますの。その友人が明日我が家に遊びに来るんです」
「へぇ…」
「……。貴方私の執事なら私だけではなくもう少し私の周りに興味を持ったらどうなんですの?」
「お嬢様にも興味ないので他に興味持つ必要ないでしょ?」
「あ〜ら、そう(怒)」
ただでさえお嬢様の相手をするだけでも肩が凝るって言うのに余計な問題児は集まってきて欲しくないね。糞虫さん方は散って灰になってくれないかな?
「(こいつまた私に向かってポーカーフェイスの下で毒吐いてますわね。まぁ気にしませんけど)」
※桐ヶ谷の事はお嬢様は何でもお見通しである。



