「…つまり、周りからの言葉に弱気になって自分は釣り合わないと勝手に思い込んだ結果別れ話しを出した…という事ですか」
「…は、はい、そうです」
夕方過ぎ、戸神くんに連れられて戸神くん家に行くと、それまでずっと無言だった戸神くんは玄関からリビングに続く廊下の壁に私を押し付け逃げられないように両手で囲うと深い深いため息をついた。
「少し勝手過ぎやしませんか?」
「自分でも本当にそう思います。ごめんなさい」
「…で?本気で別れたいんですか?」
首を横に降ると戸神くんはホッとしたようにまた短く息を吐いた。
「貴方からのメッセージを見た時、心臓が止まりそうになった挙げ句動揺してしまい、手に持っていたコップを落としてしまったんですよ?」
「えっ!?そうなのっ!?ごめんっ!!」
「まぁでも、不安にさせてしまっていた僕にも非がありますので、僕も謝っておきますが…」
「いっいえいえ、私の方が…」
「いえ、僕の方が…」
私が、僕が、お互いに言い合ってるうちに何だか可笑しくなってきた私はつい笑ってしまった。



