「さぁ、行って来なさい。私の可愛い悪魔さん達」
黒い羽根が部屋中に溢れかえった。…
「……攫った子は…第3倉庫のタンクの中で…眠ってます…」
「それは本当ですか?」
「嘘ついたら撃っちゃうぞ〜?」
「ひぃっ!!本当ですっ!!本当ですっ!!だからお願いしますっ、命だけは…!!」
センとジュジュの前でボロボロになった男が泣きながら命乞いし始めた。
「あっ」
ちょうど1人で海の近くの倉庫内をあらかた見て回って戻って来たヒツギに気付いて「おかえり」とロウがひらひら手を振った。
「…攫われた子、居た。見つけた」
「そう。で、その子どうしたの?」
「…夏木《なつき》さんに渡した」
夏木さん、とは、ヒツギ達の仕事の助っ人をしてる車の運転手の事だ。
「ん、おっけ。…セ〜ン、ジュジュ〜!任務完了〜!もう聞きださんで良いよ〜!」
「りょ!」ピッとジュジュが敬礼すると夜の海に一発の銃声が鳴り響いた。
さっきまで騒いでいた男が頭から血を流して倒れた。
撃ったセンが銃口の先の煙をフッと息で吹き消していた。
「あ〜!今日は俺が撃つって言ったのに!」
「のろのろしていた貴方が悪いんです」
「むき〜っ!!嫌な奴、嫌な奴っ!!」ジュジュは地団駄を踏んだ。



