シークレットボーイズ


付き合って半年近くになるけど、まだキスどころか手も繋いだ事ないし。

さっきさり気なく泊まりに来た時、なんて戸神くんは言ってたけど、あんまり深い関係になる前に身を引いた方が良いのかもしれない。

それに戸神くんみたいに頭が良いわけじゃないから勉強だって苦手だし、つかぶっちゃけテレビもろくに見ないから今世の中で何流行ってんのかとか芸能人の事だってさっぱりだし。気にするくらいならちょっとくらい自分から何か勉強しろって話しなんですけどそんな気にもならないし。

「……戸神くん、私と居ても楽しくないんじゃないかな?」

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“すみません。仕事が入りましたので、今日は一緒に出かける事が出来なくなりました。”

「……戸神くんっていつも本当に忙しいよね」

ベッドに寝転がりながら朝早くに届いた戸神くんからのメールを眺めて小さくため息ついてしまった。

ドタキャンなんてしょっちゅうで、戸神くんが忙しい人だってのも充分理解してて、もう慣れてきたはずだったのに会えないのが分かるとちょっとやっぱり結構寂しくなる。

「でも返事はちゃんと返しておかなくちゃ…えっと……“分かった。怪我しないようにね”…っと」

メールを返すとすぐに既読がついたけど返事は返ってこなかった。前に付き合ってた人はどんなに忙しくてもスタンプくらいは返してくれたのに

「……戸神くんってもしかして結構冷たい?」