シークレットボーイズ


「ごめんなさいね。今日一緒に買い物に行く予定でしたのに仕事でご一緒出来なくて」

「親戚の集まりがあったんだから仕方ないよ。あっ、戸神くんはもう家族のところに戻らなくて良いの?」

「えぇ、今日のもう片付きましたので、今日はもう終わりです」

「片付け…?」

「掃除の事です」

「あー、掃除!」

なんだか今一瞬戸神くんがギクっとしたような顔だった気がしたけど気のせいだよね?

「はい。ですので、今から一緒に買い物に行きましょう。…とは言ってももう買い物されてしまったようですが……何を買ったんです?」

「シャンプーとかを…」

「シャンプー?」

「はい…」

紙袋を開けて中を見せるとシャンプーのボトルを手に取るなり「あぁ、これ…」と言って戸神くんはシャンプーを、紙袋に静かに戻した。

「確か前に欲しいと仰ってたやつですよね。高くて買えないとか何とかって…」

「新しい季節なんで思いきって買っちゃった!ちょっと浮かれすぎたかな?ははは…」

ピカピカの小学1年生じゃあるまいし…。高校生になってもまだ新しい季節にわくわくしてんのかって戸神くん呆れちゃったかな?

心配になってちらっと戸神くんを見上げると戸神くんは相変わらず無表情のままだった。

にこりともしてくれないから怒ってるようにしか見えない…。

でも違うんだよな、多分。どうしよう、戸神くんが何考えてるか本当にさっぱり分からない。