シークレットボーイズ

 
 ……ー神原《かんばら》葉月、佐上《さがみ》莉奈、桜小路《さくらこうじ》桃子…「…ふぅん、あのギャル、見た目のわりに良いとこのお嬢様か」

「あっ、桜小路ちゃんって子、わりとタイプ♡デートしたい!ねっ、マリリン!」

ピンクの頭のキュートな見た目をした男に後ろから抱きつかれた神経質そうな男の銀縁眼鏡の奥がギラッ(怒)と光った。

「デート?くだらない。そんな時間があったら仕事して下さい、仕事。以前貴方に頼んだ仕事を貴方の都合でちゃらんぽらんに対応したせいで依頼主から苦情が入り、余計な仕事が増やされ…うんたらかんたら…」

「はいはい、すいませんでしたー」

「ははっ…謝り方も適当だな」

パソコンでデータ処理していた白井の隣で2人を見ながら笑ったのは桐ヶ谷《きりがや》瑞稀《みずき》。

ちなみにさっきのピンクの頭は宮原《みやはら》雫《しずく》で、銀縁眼鏡は戸神《とがみ》鞠斗《まりと》。

この4人、学校こそ別々だが只今絶賛世間を騒つかせているFの正体だった。

「白井《ヒツギ》ちゃんの学校って女の子可愛い子ばっかで羨ま。俺転校しよっかな〜?」

「宮原《ジュジュ》の学校だって美人な子ばっかで良いじゃないか」

「いやぁ〜、美人より俄然可愛い子の方が良いっしょ」

「え、なんで?」桐ヶ谷《ロウ》は首を傾げた。

「美人は3日で飽きると言いますからね」

「俺そこまで言ってな〜い」

「戸神《セン》、それ、美人さんに失礼だぞ。ヒツギ、キミもそう思うだろ?」

「…興味ない」

「うっわ…相変わらずso cool…まさに雪の王子様って感じぃ…」

「…?…僕は一般人だぞ?」

「「加えて天然」」はぁ…、やれやれ…。ロウとセンは揃ってため息ついた。

「おい、キミ達、お喋りはそこまで。仕事の時間だよ」

4人が居た部屋のドアを開け優雅な足取りでスタスタ入って来たのは主人《マスター》、ジュリアン・F。

ジュリアンの姿を見た瞬間、4人の表情が一瞬で鋭くなった。