シークレットボーイズ


「こんにちは!」

「あ、は〜い…こんにちは〜」

最悪だ。

せっかく休みの日だからこいつの相手しなくてすむと思ってたのに…。

目は笑いながらマスクの下の唇は苛立ちから前歯で噛んでいると「店の中見たら宮原さん居ないからつまんないなって思ってたんです。会えて良かったぁ」とクソガキは俺に嫌われてるのにも気付いてないでにこにこ笑みを浮かべていた。

「あっ、そのキーホルダー…」

「…あぁ、そこに落ちてたんで…」

「それ私のです」

「はい?」

「名前書いてありますよね?はせがわって…」

「あぁ、確かに…。じゃあどうぞ」

「ありがとうございます!これ小学生の時にお婆ちゃんから貰ったやつで私の宝物でお守りのようなものなんです」

「そうなんですね」

どうでも良いわ。

心の中でため息ついて「それじゃ」と背を向けて歩き出すと「あっ」とクソガキは俺の後をついて来た。もちろん俺は無視をした。