俺に毒付かれてる事も知らないで女の子はにこにこしながらずっと俺の方を見ている。
キッショ…こいつマジでなんなん?…
…「はいはい、分かってるってば!つうか病院行ってきたし!湿布もらって貼ってっし、いちいち心配すんなっつの!じゃーね、パパ〜!!……はぁ、うっさいな、もう!」
バイト終わり、ウーチューブのダンス練習で痛めた背中をさすりながらパパとの電話を終えて、迎えに来ている七原の車の方へ歩いてったら、「坊ちゃま、お疲れ様です」と車から七原が出て来た。
「は〜い、お疲れ〜」
「おや、坊ちゃま、また随分疲れてらっしゃいますけど何かあったんですか?」
「変な小娘に付き纏われた」
「小娘…ですか?どのような方です?坊ちゃまに何か危害を加えられては困りますから、私の方で調べて…」
「あ〜、そう言うの今は良いよ。もうめっちゃ疲れてっから顔も思い出したくないし」
七原に車の後部座席を開けてもらって鞄やらコートやらをぽいっと雑に椅子の上に置いてドアを閉めると、七原は車を運転し始めた。
「坊ちゃまは明日バイトはお休みでしたよね?」
「そだよ〜。この間伊東さんに頼まれてシフト交換したから明日はお・や・す・み」



