シークレットボーイズ


     「…今日は天気良いな。夜は満月か?」

そんな事をぼんやり考えながら中庭の隅で昼飯を食べていると「好きです!」と後ろから声をかけられた。

振り向くと知らない女子生徒が立っていた。ネクタイの色から見て1年生のようだった。

「…えっと…なに?」

好きですとか何とかって言葉が聞こえた気がして聞き返すと、その子は顔を真っ赤にしながら「白井先輩の事が好きなんです!」とはっきりもう一度言ってきた。

「白井先輩の事が好…」

「あー…もう良い、聞こえたから…」

「じゃ、じゃあ付き合ってもらえるんですね!?」

なんでそうなるんだ?まだ聞こえたって言っただけでOKって言ってないだろ?

「それは違います」

「えっ!?駄目なんですか!?そんな…私本気で白井先輩が好きだから2週間かけて台本作って2週間かけて練習して今年ようやく本番に挑んだのに…駄目だなんてっ…!」

「いや駄目とかもまだ別に言ってないし…と言うかちょっと落ち着いてくれます?」

ってか僕に告るために台本作って練習ってなに?