放課後の教室。
私は日和の隣に座って、机を片付けながら、彼女の様子をそっと観察していた。
……あれ、日和、なんだかいつもと違う。
授業中もぼーっと窓の外を見たり、手元のノートを何度も確認したり。
でも、一番怪しいのは、席替えのときに後ろに座った蓮を見たときの顔だ。
目が泳いで、少し赤くなって……息を止めているみたい。
「ねぇ、日和、どうしたの? なんだかそわそわしてるけど」
日和は顔を上げて、驚いた表情。
「え……? な、なんでもないよ」
その反応だけで、私の中で確信が深まった。
……蓮のこと、意識してるな。
日和は自分で気づいていない。
鈍感なところは昔から知っているけど、それでも顔や仕草に出ちゃうのが可愛い。
「ふふっ、やっぱりね」
私は小さく笑う。
日和に伝えなきゃ、このままだとずっと気づかないままになっちゃう。
「日和、正直に言ってみなよ。蓮のこと、意識してるでしょ?」
日和はきょとんとする。
「え……? えっと……」
顔を真っ赤にして、手で頬を押さえる。
「ほら、見てて。顔が赤くなってる。蓮と話すときの声も少し高くなるし、手も少し震えてる」
日和は小さく口を開いて、言葉に詰まる。
自分でも何を感じているのか、整理がついていないみたいだ。
私は自分の恋愛経験を思い出す。
優陽と付き合い始めたときも、こんな感じだった。
最初は自分でも何を感じているのかわからなかったけど、周りの友達や、何より、日和に背中を押されて、やっと自分の気持ちに気づいた。
「日和、恋って、自分でも気づかないうちに心が動くものだよ。蓮のこと、少し考えるだけで胸がドキドキするでしょう?」
日和は目を丸くして、口をポカンと開ける。
「……胸が……ドキドキする……?」
小さな声だけど、ちゃんと自分で言えた。
「そう、そういう気持ち。蓮のこと、意識してるんだよ」
日和は急に手を握りしめて、視線を床に落とす。
自分でも信じられない気持ちらしい。
「怖がらなくていいよ。恋は自然なことだし、勇気を出すのは少しずつでいい。私も優陽とそうだったんだから」
日和は少し頷く。
表情はまだ不安そうだけど、心の奥で何かが動き始めているのがわかる。
「……月岡君、の、こと、好き、なのかも」
小さな声。
でも、彼女の中で確かに芽生えた恋心を、私はしっかりと感じた。
「そう、それでいいんだよ。日和、これから少しずつ、蓮とちゃんと向き合ってみなよ」
窓から差し込む夕日に照らされて、日和の頬が少し赤く光る。
友達として、親友として、私は静かに微笑んだ。
小さな恋の始まりを見届ける瞬間だった。
私は日和の隣に座って、机を片付けながら、彼女の様子をそっと観察していた。
……あれ、日和、なんだかいつもと違う。
授業中もぼーっと窓の外を見たり、手元のノートを何度も確認したり。
でも、一番怪しいのは、席替えのときに後ろに座った蓮を見たときの顔だ。
目が泳いで、少し赤くなって……息を止めているみたい。
「ねぇ、日和、どうしたの? なんだかそわそわしてるけど」
日和は顔を上げて、驚いた表情。
「え……? な、なんでもないよ」
その反応だけで、私の中で確信が深まった。
……蓮のこと、意識してるな。
日和は自分で気づいていない。
鈍感なところは昔から知っているけど、それでも顔や仕草に出ちゃうのが可愛い。
「ふふっ、やっぱりね」
私は小さく笑う。
日和に伝えなきゃ、このままだとずっと気づかないままになっちゃう。
「日和、正直に言ってみなよ。蓮のこと、意識してるでしょ?」
日和はきょとんとする。
「え……? えっと……」
顔を真っ赤にして、手で頬を押さえる。
「ほら、見てて。顔が赤くなってる。蓮と話すときの声も少し高くなるし、手も少し震えてる」
日和は小さく口を開いて、言葉に詰まる。
自分でも何を感じているのか、整理がついていないみたいだ。
私は自分の恋愛経験を思い出す。
優陽と付き合い始めたときも、こんな感じだった。
最初は自分でも何を感じているのかわからなかったけど、周りの友達や、何より、日和に背中を押されて、やっと自分の気持ちに気づいた。
「日和、恋って、自分でも気づかないうちに心が動くものだよ。蓮のこと、少し考えるだけで胸がドキドキするでしょう?」
日和は目を丸くして、口をポカンと開ける。
「……胸が……ドキドキする……?」
小さな声だけど、ちゃんと自分で言えた。
「そう、そういう気持ち。蓮のこと、意識してるんだよ」
日和は急に手を握りしめて、視線を床に落とす。
自分でも信じられない気持ちらしい。
「怖がらなくていいよ。恋は自然なことだし、勇気を出すのは少しずつでいい。私も優陽とそうだったんだから」
日和は少し頷く。
表情はまだ不安そうだけど、心の奥で何かが動き始めているのがわかる。
「……月岡君、の、こと、好き、なのかも」
小さな声。
でも、彼女の中で確かに芽生えた恋心を、私はしっかりと感じた。
「そう、それでいいんだよ。日和、これから少しずつ、蓮とちゃんと向き合ってみなよ」
窓から差し込む夕日に照らされて、日和の頬が少し赤く光る。
友達として、親友として、私は静かに微笑んだ。
小さな恋の始まりを見届ける瞬間だった。


