君と一緒に明日へ行く


いま一番合いたくない人に会ってしまった。

「いや。あゆに教室で待っててっていったのに帰ってきたらいないから保健室行ったのかと思って。」

なんでわかったんだろう。

「なんで保健室にいるってわかったの?」

「いや・・・・それは。どっか行くとしたらここしかないと思ったから。それよりもなんで教室で待っててっていったのにいなくなっちゃたの。」

「・・・・優斗には関係ないでしょ。」



私は優斗と目をそらしてそっぽを向いた。

すると優斗はなぜか少し悲しそうな顔をして、黙った。

「・・・・・あゆ。実は俺・・・・。」

優斗がそう言った瞬間、西塚先生がもどってきた。

「あれ、氷鷹さん。もうすぐ授業が始まるので教室に戻ったほうがいいですよ。」

「・・・はい、失礼しました。」

優斗はそういうと教室に戻っていった。

優斗は何を言いたかったんだろう。

私はそれが気になって仕方なかった。

私が手を動かすと何かが手に当たった。

なんだこれ。・・・優斗からだ。

そこにはおにぎりとおかずがタッパーに入っていた。

なんで優斗は私にこんな優しくするんだろう。私のことなんて嫌いなんでしょ。お人よしにもほどがある気がする。

目から大粒の涙がこぼれた。

「藤さん。もうおなかは平気?って大丈夫!あの子に何かされた?」

私は首を横に振った。

「もう今日は早退する?」

私は首を大きく縦に振り、西塚先生にランドセルを持ってきてもらって家に帰った。

明日学校に行きたくないな~。優斗と合わせる顔がなくなっちゃった。

明日からどう接するのが正解なんだろう。

もう涙は止まっていた。