私たちは並んで駅へ向かう。短い道のりの中、私は成瀬さんとの会話を楽しんでいた。
出会ったばかりなのに、どうしてこんなに心を開けるのだろう。
隣では、相変わらずひまわりのような笑顔が弾けている。
その笑顔を見ていると、「また会えたらいいな」と自然にそう思ってしまう。
「あの」
思わず声をかけると、成瀬さんが不思議そうにこちらを見た。
どうしよう、何を言えば?
「今度いつあの店に行きますか?」は、がっつきすぎ?
「連絡先を教えてください」は、厚かましい?
言いたいことは山ほどあるのに、どれも言えない。
沈黙が流れる中、彼は優しく微笑んで待っていてくれる。その笑顔に、私は思わず視線をそらした。
……やっぱり無理。爽やかすぎる。可愛すぎる!
視線をさまよわせていると、突然、彼が私の肩を抱き寄せた。
な、何が起きたの!?
理解が追いつかずパニックになる私の横を、女子高生たちがキャアキャアと通り過ぎていく。
「やった!! Scorpioのライブ当たった! マジか~、初参戦だよぉ!」
その声に、私は今日の最大イベントを思い出した。
「あ、当落発表!」
成瀬さんの腕の中で突然叫んだ私に、彼がビクッと身体を震わせる。驚いた顔が近くにあった。
私はようやくその距離に気づき、頬が熱くなる。
「あ、あの……」
視線をそらし、私はそっと身体を引いた。成瀬さんも慌てて手を離す。
「す、すみません。彼女たちがぶつかりそうだったので、つい」
そう言いながら、彼の顔は真っ赤だった。耳まで赤く染まっていて、それが伝染したように私も赤面する。
突然の接近で高鳴った鼓動はなかなか収まらず、私は胸を押さえて深呼吸した。
落ち着け、落ち着け……。
そう自分に言い聞かせていると、先に落ち着いた成瀬さんが口を開いた。
「ところで、当落発表って? 何かのライブですか?」
「え? ああ、そうなんです。でも、まだ確認してなくて」
苦笑いする私に、成瀬さんは首を傾げた。
「結果、気にならないんですか?」
出会ったばかりなのに、どうしてこんなに心を開けるのだろう。
隣では、相変わらずひまわりのような笑顔が弾けている。
その笑顔を見ていると、「また会えたらいいな」と自然にそう思ってしまう。
「あの」
思わず声をかけると、成瀬さんが不思議そうにこちらを見た。
どうしよう、何を言えば?
「今度いつあの店に行きますか?」は、がっつきすぎ?
「連絡先を教えてください」は、厚かましい?
言いたいことは山ほどあるのに、どれも言えない。
沈黙が流れる中、彼は優しく微笑んで待っていてくれる。その笑顔に、私は思わず視線をそらした。
……やっぱり無理。爽やかすぎる。可愛すぎる!
視線をさまよわせていると、突然、彼が私の肩を抱き寄せた。
な、何が起きたの!?
理解が追いつかずパニックになる私の横を、女子高生たちがキャアキャアと通り過ぎていく。
「やった!! Scorpioのライブ当たった! マジか~、初参戦だよぉ!」
その声に、私は今日の最大イベントを思い出した。
「あ、当落発表!」
成瀬さんの腕の中で突然叫んだ私に、彼がビクッと身体を震わせる。驚いた顔が近くにあった。
私はようやくその距離に気づき、頬が熱くなる。
「あ、あの……」
視線をそらし、私はそっと身体を引いた。成瀬さんも慌てて手を離す。
「す、すみません。彼女たちがぶつかりそうだったので、つい」
そう言いながら、彼の顔は真っ赤だった。耳まで赤く染まっていて、それが伝染したように私も赤面する。
突然の接近で高鳴った鼓動はなかなか収まらず、私は胸を押さえて深呼吸した。
落ち着け、落ち着け……。
そう自分に言い聞かせていると、先に落ち着いた成瀬さんが口を開いた。
「ところで、当落発表って? 何かのライブですか?」
「え? ああ、そうなんです。でも、まだ確認してなくて」
苦笑いする私に、成瀬さんは首を傾げた。
「結果、気にならないんですか?」

