「……ぶっ飛ばしてもいい?」
私は思わず口に出していた。
蓮と成瀬さんが驚いたように目を丸くして私を見る。
「ねぇ、蓮。ぶっ飛ばしてもいい?」
もう一度確認してみる。
蓮は意味がわからないと言いたげに眉をひそめた。
「誰を?」
私は蓮の目を真っ直ぐに見つめたまま、大きく息を吸い込む。そして、はき出すように一言。
「蓮を」
それだけ言うと、私は握った拳をそのまま蓮に向かって突き出した。
もちろん届くはずはない。
それでも、私の気迫に圧倒されたのか、蓮は身体を強張らせた。
「はっ? な、なんで俺がぶっ飛ばされなきゃいけないんだよ?」
蓮は焦ったようにそう口にする。
私は唇を尖らせた。
「私の蓮に、実力不足とかプロ失格とか、失礼なこと言うからだよ」
私の答えに蓮はぽかんと口を開けた。
「蓮がアイドルとして実力がないなんて、私は一度も思ったことないし、これからだって思わない。蓮はいつだって最高のアイドルだよ。蓮は私の太陽なの」
「太陽?」
蓮が訝しむように首を傾げる。
「そう。アイドルって、笑顔で周りを明るくするでしょ? その笑顔で温かく包んでくれる。生きる活力をくれる。世界を明るく照らしてくれる。蓮は私にとってそういう存在。アイドルの実力ならあるの!」
私の力説に、蓮はますます困惑した様子。
当たり前だ。私自身も何が言いたいのかよくわからないのだから。
だけど、とにかく伝えたい。
蓮はいつだって眩しいほどに輝いているのだということを。
「蓮はいつも全力でファンと向き合ってきたし、グループ活動は常に全力。他の仕事だってそう。蓮はいつもどんなことに対しても真摯に向き合ってきたはず。そうでしょう? だって、それが影山蓮という人だもの」
私は蓮の目を真っ直ぐに見つめる。
「……お、おう」
私の言葉に返事をした彼の目は微かに揺れていた。
気後れしているのかもしれない。
曖昧な反応なので、言葉が届いているのかイマイチわからない。それでも、私は続ける。
「だったら、未来に悲観することはないと思う。Scorpioの解散を受け入れたとかそういうことじゃないよ。事務所が蓮たちを蔑ろにすることを許したわけでもない。ただ、蓮が次のステージへ進むこととは別の話だって思うの。新しいフィールドになっても、蓮はしっかりと仕事と向き合えるはず。私はそう信じている。なのに、どうして蓮本人がウジウジしているのよ!」
私は思わず口に出していた。
蓮と成瀬さんが驚いたように目を丸くして私を見る。
「ねぇ、蓮。ぶっ飛ばしてもいい?」
もう一度確認してみる。
蓮は意味がわからないと言いたげに眉をひそめた。
「誰を?」
私は蓮の目を真っ直ぐに見つめたまま、大きく息を吸い込む。そして、はき出すように一言。
「蓮を」
それだけ言うと、私は握った拳をそのまま蓮に向かって突き出した。
もちろん届くはずはない。
それでも、私の気迫に圧倒されたのか、蓮は身体を強張らせた。
「はっ? な、なんで俺がぶっ飛ばされなきゃいけないんだよ?」
蓮は焦ったようにそう口にする。
私は唇を尖らせた。
「私の蓮に、実力不足とかプロ失格とか、失礼なこと言うからだよ」
私の答えに蓮はぽかんと口を開けた。
「蓮がアイドルとして実力がないなんて、私は一度も思ったことないし、これからだって思わない。蓮はいつだって最高のアイドルだよ。蓮は私の太陽なの」
「太陽?」
蓮が訝しむように首を傾げる。
「そう。アイドルって、笑顔で周りを明るくするでしょ? その笑顔で温かく包んでくれる。生きる活力をくれる。世界を明るく照らしてくれる。蓮は私にとってそういう存在。アイドルの実力ならあるの!」
私の力説に、蓮はますます困惑した様子。
当たり前だ。私自身も何が言いたいのかよくわからないのだから。
だけど、とにかく伝えたい。
蓮はいつだって眩しいほどに輝いているのだということを。
「蓮はいつも全力でファンと向き合ってきたし、グループ活動は常に全力。他の仕事だってそう。蓮はいつもどんなことに対しても真摯に向き合ってきたはず。そうでしょう? だって、それが影山蓮という人だもの」
私は蓮の目を真っ直ぐに見つめる。
「……お、おう」
私の言葉に返事をした彼の目は微かに揺れていた。
気後れしているのかもしれない。
曖昧な反応なので、言葉が届いているのかイマイチわからない。それでも、私は続ける。
「だったら、未来に悲観することはないと思う。Scorpioの解散を受け入れたとかそういうことじゃないよ。事務所が蓮たちを蔑ろにすることを許したわけでもない。ただ、蓮が次のステージへ進むこととは別の話だって思うの。新しいフィールドになっても、蓮はしっかりと仕事と向き合えるはず。私はそう信じている。なのに、どうして蓮本人がウジウジしているのよ!」

