時に力強く、時に甘く歌う蓮の声が、上の空だった私に魔法をかける。
曲に合わせ、蓮は優しく切なげな表情をする。その視線が、いつもよりもさらに色っぽさを増していて、思わず息を呑んだ。
いつもの蓮だけど、蓮じゃないみたい。なにか違う。
なにが違うのかは、すぐにはわからない。
だけど、懸命にパフォーマンスをする蓮の姿に、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
「蓮……」
思わず言葉が零れた。
いつのまにか私はペンライトを振るのをやめ、胸の前でぎゅっと両手を握りしめていた。
今まで感じたことのないくらい熱い視線。それが私の心を絡めとる。
なかなかライブに集中できずにいた私すらも虜にする、迫真のパフォーマンス。
曲が終わると同時に、会場のスコッコたちからは悲鳴にも似た歓声が湧き上がった。
私も思わず全力で手を叩く。
ここにきて、やっと私の臨戦体制が整った。
余計なことを考えたって、何も始まらない。何かあるなら、きっと蓮たちの口から聞くことができるはず。
ようやく私の全神経が、画面の中の蓮に集中した。
メンバーたちは大きく肩で息をしながらも、スコッコたちの歓声に応えるように手を振っている。
その様子を見らスコッコたちから、さらに黄色い歓声と声援が入り混じったような声が飛ぶ。
息を整える間ファンサをしていたメンバーたちは、次第にステージ中央に集結する。
メンバー全員で会場全体に向けて手を振ると、いつもMCを担当している優磨が口を開いた。
「みんな、今日は来てくれてありがとー! 楽しんでるかー?」
優磨の呼びかけにスコッコたちは「サイコー!」と口々に返す。
「よかった! じゃあ、改めまして」
優磨がそう告げると、メンバー全員が声を合わせて、 大きな声で叫ぶ。
「Scorpioのライブへようこそ!」
彼らのライブの始まりを告げる定番の台詞だ。これを聞くだけでワクワクする。
会場のスコッコたちは彼らの声に応えるように、一斉に推し色のペンライトを振る。
私も、画面に向かって全力でペンライトを振った。
「今回のツアーも今日がラスト。オーラスを無事迎えましたが、どうでした? 今回は?」
優磨がメンバーに質問をすると、まず最初に涼が口を開いた。
「いつも言うけど、めちゃくちゃ楽しい! ライブって、どうしていつもすぐ終わっちゃうのかなぁ。もう、毎日ライブにすればよくない? そうすれば、スコッコのみんなも毎日俺らに会えるしさ」
涼の言葉に、すかさずスコッコたちから声援が送られる。
曲に合わせ、蓮は優しく切なげな表情をする。その視線が、いつもよりもさらに色っぽさを増していて、思わず息を呑んだ。
いつもの蓮だけど、蓮じゃないみたい。なにか違う。
なにが違うのかは、すぐにはわからない。
だけど、懸命にパフォーマンスをする蓮の姿に、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
「蓮……」
思わず言葉が零れた。
いつのまにか私はペンライトを振るのをやめ、胸の前でぎゅっと両手を握りしめていた。
今まで感じたことのないくらい熱い視線。それが私の心を絡めとる。
なかなかライブに集中できずにいた私すらも虜にする、迫真のパフォーマンス。
曲が終わると同時に、会場のスコッコたちからは悲鳴にも似た歓声が湧き上がった。
私も思わず全力で手を叩く。
ここにきて、やっと私の臨戦体制が整った。
余計なことを考えたって、何も始まらない。何かあるなら、きっと蓮たちの口から聞くことができるはず。
ようやく私の全神経が、画面の中の蓮に集中した。
メンバーたちは大きく肩で息をしながらも、スコッコたちの歓声に応えるように手を振っている。
その様子を見らスコッコたちから、さらに黄色い歓声と声援が入り混じったような声が飛ぶ。
息を整える間ファンサをしていたメンバーたちは、次第にステージ中央に集結する。
メンバー全員で会場全体に向けて手を振ると、いつもMCを担当している優磨が口を開いた。
「みんな、今日は来てくれてありがとー! 楽しんでるかー?」
優磨の呼びかけにスコッコたちは「サイコー!」と口々に返す。
「よかった! じゃあ、改めまして」
優磨がそう告げると、メンバー全員が声を合わせて、 大きな声で叫ぶ。
「Scorpioのライブへようこそ!」
彼らのライブの始まりを告げる定番の台詞だ。これを聞くだけでワクワクする。
会場のスコッコたちは彼らの声に応えるように、一斉に推し色のペンライトを振る。
私も、画面に向かって全力でペンライトを振った。
「今回のツアーも今日がラスト。オーラスを無事迎えましたが、どうでした? 今回は?」
優磨がメンバーに質問をすると、まず最初に涼が口を開いた。
「いつも言うけど、めちゃくちゃ楽しい! ライブって、どうしていつもすぐ終わっちゃうのかなぁ。もう、毎日ライブにすればよくない? そうすれば、スコッコのみんなも毎日俺らに会えるしさ」
涼の言葉に、すかさずスコッコたちから声援が送られる。

