「……クラウディア。君はお忘れかも知れないですけど、俺たちは結婚の約束もしていました」
苦笑いしたオルランドの腕に抱きつき、私は夜会会場の方向を見つめた。
「言って置くけれど、オルランド。私はもう、レスター殿下を好きではないことは確かよ。けれど、彼に近付く女性に嫉妬に駆られて怪我をさせようとしたり……ええ。とんでもないことをするような女なのよ。それでも良いの?」
「それは、俺が君以外を愛さないと誓えば、それで済む話ではないですか。クラウディア」
オルランドは余裕の笑みを浮かべた。ついさっきまで動揺していたけれど、あれは本当に突発的事態で驚いてしまっていただけらしい。
「そうね。世の男性はそれがわかっていない人が多すぎるわ。嫉妬は醜いと嫌悪するくせに、それを起こさせない努力を怠っている。私だって、彼に女性が近づかなければ、何もしなかったはずなのに」
オルランドは見上げる私の頬に触れて、優しく言った。
「俺はわかっています。クラウディア。君がとても愛情深い女の子で、レスター殿下のことを……本当に好きだったこともです」
苦笑いしたオルランドの腕に抱きつき、私は夜会会場の方向を見つめた。
「言って置くけれど、オルランド。私はもう、レスター殿下を好きではないことは確かよ。けれど、彼に近付く女性に嫉妬に駆られて怪我をさせようとしたり……ええ。とんでもないことをするような女なのよ。それでも良いの?」
「それは、俺が君以外を愛さないと誓えば、それで済む話ではないですか。クラウディア」
オルランドは余裕の笑みを浮かべた。ついさっきまで動揺していたけれど、あれは本当に突発的事態で驚いてしまっていただけらしい。
「そうね。世の男性はそれがわかっていない人が多すぎるわ。嫉妬は醜いと嫌悪するくせに、それを起こさせない努力を怠っている。私だって、彼に女性が近づかなければ、何もしなかったはずなのに」
オルランドは見上げる私の頬に触れて、優しく言った。
「俺はわかっています。クラウディア。君がとても愛情深い女の子で、レスター殿下のことを……本当に好きだったこともです」



