色褪せて、着色して。~黒薔薇編~

 突拍子のない私の言葉に。
 セリくんが固まった。
「マヒル様。いけませんわ」
 私の言動に、珍しくバニラが注意する。
 ゆっくりとセリくんの腕をはなした。
「マヒル様。お別れじゃないですよ」
 泣きそうになっている私に。
 キキョウくんがとびっきりの笑顔で言った。
「これは、別れの挨拶じゃなくて。しばらく会えないっていう意味の挨拶です」
「そうそう。会えない時間が長くても会えます」
 おちゃらけたようにセリくんが言った。
 こんなことを言っても。
 2人を困らせてしまうのはわかってる。

「セリくん。キキョウくん。大好きです」