祖国に居た頃、私は元婚約者から悪役令嬢扱いされた。
ふと、あの頃のことを思い出す。
あの人たちは、私を悪者にしたけど。
私は自分が間違っているだなんて、1mmも思っていない。
今でも、あの人たちのことは憎たらしいし、夢に出てきてほしくもない。
自分が綺麗な人間だなんて思っていない。
けど、
やっぱり、自分が悪い人間に見られるのは嫌。
「ちぃーっす」
翌日の午後。
やって来たのはナオミだ。
エース様曰く、ナオミとハガネはあんまり仲が良くないそうで。
2人が一緒に過ごさないように、一日おきに来てもらっている。
13時から17時までの4時間。
ナオミたちは家で過ごす。
昼食後のお茶を飲んでいた私は、慌てて口元を隠した。
「スズメパイセンとトペニ先輩はどこですか?」
180cm近くあるナオミはキラキラと輝いた目でこっちを見ている。
トペニとスズメは、すっかりとナオミとハガネを手なずけたようだ。
「スズメとトペニはお休みをとったわ」
「お休み?」
きょとんとしたナオミの顔を見て。
思わず「かわいい」と言いそうになってしまった。
「そう。当分、2人とも休み」
「……」
みるみるとナオミの顔が曇っていく。
あんまり感情が表情に出にくい子だなとは思っているけど。
会ううちに、少しずつ顔の表情の変化がわかるようになった。
「ちょっと、忘れ物したんで戻るっす」
そう言うと、ナオミはすぐに出て行ってしまった。
トペニ達がいないと、やっぱり問題なのかなあと思っていると。
「おい、説明しろ。さわるな」
とハガネの大声が聞こえてきた。
ドアが乱暴に開くと。
ナオミとハガネが入ってきた。
「スズメパイセンとトペニ先輩が留守の間、俺達が護衛をするっす」
「え?」
「あ!? なんだそれ、俺。初耳だぞ」
ナオミの説明に、ハガネが怒鳴った。
ナオミは涼しい顔をして、こっちを見てくる。
「え、勝手に決めちゃっていいの?」
不安になって尋ねるけど、
「先生には許可取ったっす」
「おい、ナオミ! 全然、意味がわかんねえんだけど」
「さっき言った通りだ。俺とお前で護衛をする」
「はあ?」
顔を真っ赤にするハガネにナオミは無視を決め込んだ。
「24時間体勢であるじの護衛をします」
ふと、あの頃のことを思い出す。
あの人たちは、私を悪者にしたけど。
私は自分が間違っているだなんて、1mmも思っていない。
今でも、あの人たちのことは憎たらしいし、夢に出てきてほしくもない。
自分が綺麗な人間だなんて思っていない。
けど、
やっぱり、自分が悪い人間に見られるのは嫌。
「ちぃーっす」
翌日の午後。
やって来たのはナオミだ。
エース様曰く、ナオミとハガネはあんまり仲が良くないそうで。
2人が一緒に過ごさないように、一日おきに来てもらっている。
13時から17時までの4時間。
ナオミたちは家で過ごす。
昼食後のお茶を飲んでいた私は、慌てて口元を隠した。
「スズメパイセンとトペニ先輩はどこですか?」
180cm近くあるナオミはキラキラと輝いた目でこっちを見ている。
トペニとスズメは、すっかりとナオミとハガネを手なずけたようだ。
「スズメとトペニはお休みをとったわ」
「お休み?」
きょとんとしたナオミの顔を見て。
思わず「かわいい」と言いそうになってしまった。
「そう。当分、2人とも休み」
「……」
みるみるとナオミの顔が曇っていく。
あんまり感情が表情に出にくい子だなとは思っているけど。
会ううちに、少しずつ顔の表情の変化がわかるようになった。
「ちょっと、忘れ物したんで戻るっす」
そう言うと、ナオミはすぐに出て行ってしまった。
トペニ達がいないと、やっぱり問題なのかなあと思っていると。
「おい、説明しろ。さわるな」
とハガネの大声が聞こえてきた。
ドアが乱暴に開くと。
ナオミとハガネが入ってきた。
「スズメパイセンとトペニ先輩が留守の間、俺達が護衛をするっす」
「え?」
「あ!? なんだそれ、俺。初耳だぞ」
ナオミの説明に、ハガネが怒鳴った。
ナオミは涼しい顔をして、こっちを見てくる。
「え、勝手に決めちゃっていいの?」
不安になって尋ねるけど、
「先生には許可取ったっす」
「おい、ナオミ! 全然、意味がわかんねえんだけど」
「さっき言った通りだ。俺とお前で護衛をする」
「はあ?」
顔を真っ赤にするハガネにナオミは無視を決め込んだ。
「24時間体勢であるじの護衛をします」



