ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

 一次試験の合格発表を控えてた私はソワソワしていた。
 先生と一緒にいても落ち着かない。

 見かねた先生に、元カレと行った動物園に連れて行かれた。
 元カレっていうか、あっという間に別れたし、ここくらいしか行ってない。
 先生は、元カレに嫉妬して自分で塗り替えようとしている。

 着いてすぐにチケットを買って、足早に歩く先生。

「待ってください!!」

 足が速い!
 足がもつれて躓いてしまった。

「いたぁ……」

 その時、焦った先生が私を抱き上げた。

「先生見られてるから降ろしてください!!」
「別に見られていいだろ」

 過保護すぎる……!
 結局擦りむいただけだった。
 私がぼーっとしてたら、

「寝てないだろ」

 バレている。

 先生が膝の上に私の頭を乗せた。
 何この状況。
 膝枕。

「ここならあんまり人通らないだろ」

 膝枕。幸せすぎる……。
 あの先生が、あの強引で自分勝手な先生が、こんな事をする事にギャップ萌えしている。
 頭を撫でられてるうちに眠たくなってきた。

 気がついたら、夕方になっていた。

「え……」

 先生は──

 先生も寝ている!!

「先生起きてください!!」

 ゆっくり目を覚ました先生は、寝ぼけ眼で、なんかかわいい。
 悶えてる場合じゃない!

 結局ほとんど何もできずに閉館に。

 しまいには

「事故渋滞か……」

 運悪く一本道。
 全く進まない。
 このままじゃ家に着くのが深夜になる。

 悶々としていたら、車が帰路を外れた。

「え、先生どこに行くんですか?」
「適当に」

 適当!?不安だ。

 そしてたどり着いた先には──

 どう考えても周囲と調和の取れてない建物。
 その駐車場に車を入れる先生。

「先生……まさかここに?」
「どうせ深夜につくならこの方がいい」