ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

 先生に教員になる宣言をしてから、あっという間に一次試験の日が近づいた。
 とうとう明日──
 ギリギリまで勉強したけれど、自信がない。
 そんな時、つい先生に電話をかけてしまった。

「先生!やばいです!自信ないです!怖いです!」

 我ながら情けない声だった。

『落ちても死ぬわけじゃないから、そんなに気負うな』

 電話の向こうで、先生の冷静な声が聞こえる。

 その通りなんだけど……!

 でも、私は早く教員になりたい。
 先生と同じ……いや、でも、それだけじゃない。
 実習を通して、私は本当に教師になりたいと思えたんだ。
 覚悟もできた。
 先生とは違う学校になると思うけれど、一人でも頑張るんだ。

「先生、私頑張ります!!」

 そう宣言して、電話を切った。

 私はできることは全てやった。
 あとは、もう、なんとか乗り切るしかない。
 不安を抱きつつ、眠りについた。