ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

 中山先生は驚いて、私から離れた。
 その隙に、私は勢いよく車から飛び出した。

「中山先生、今日のことは誰にも言いません。でも、同じことがあったら容赦しません」

 夏雄先生の怒りが、言葉の奥から伝わってきた。

 中山先生は、すぐに去っていった。

「先生、どうしてここがわかったんですか?」
「お前らが車に乗るのが見えたんだよ。学校から」

 追いかけてきてくれたんだ。
 嬉しい。

 ──でも。

「先生は……私以外にも、卒業生といろいろあるんですか……?」
「は?」

 先生が嘘をついてるようには見えなかった。

 ——よかった。

 そのあと先生の車に乗って、家に送ってもらう道中叱られた。
 二度と他の男の車に乗るなと。

 落ち込んでいると、信号待ちの間、先生が手を握ってくれた。
 とても温かかった。
 やっぱり先生が、大好き。

 あと一週間なんて。
 その先、私たちはどうなるんだろう。

 でも、何があっても、私はずっと先生が好き。
 それだけは変わらない。