ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

 三年ぶりの校舎は、少しだけ狭く感じた。
 先生と過ごした一年、再会した後の日々、 全てが蘇る。
 私は職員室の前に立って、静かに扉を開ける。

 その奥に——
 懐かしい背中が見えた。

「……先生」

 私の声に、先生が振り返る。
 一瞬、驚いたような表情。
 それから、ゆっくりと笑顔が浮かんだ。

「まさかお前が、こんな形で来るとは思わなかった……」

 その声に、涙が溢れそうになった。

 先生はあの時より少し落ち着いた雰囲気だった。
 教員としての経験を積んだからだろうか。

「来週から三週間、宜しくお願いします!」

 先生の隣に立つ。
 ちゃんとした理由で。
 今度は、対等な立場で。

 私達の物語が、再び動き出す。