ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

 ──次の日の朝

 目が覚めたら隣に誰も居なかった。

 びっくりして部屋を見渡すと、リビングの棚には、生徒たちとの集合写真がたくさん飾られていた。
 私の写真もあった。
 それをじっと見ていた。

 そしたら、先生がシャワールームから出てきた。
 何も飾ってない先生の雰囲気が新鮮で、それを見てたら色々思い出して恥ずかしくなって目を逸らしてしまった。

「なんで目逸らした?」

 聞かないで……。

「先生って……ちゃんと生徒を大事にしてるんですね」
「できてない」
「え?」
「散々泣かせた」

 先生は何を考えているかずっとわからなかったけれど、私の気持ちも考えていてくれたんだな。

「……私が泣いたのは、先生が好きだからです」

 人を好きになるって、こんな色んな感情を抱える事なんだと、先生と出会って知った。

 その後暫く二人で寄り添って、先生は用事があるからと、私を家まで送ってどこかへ行った。

 ──この時私は知らなかった。

 先生が結婚を白紙にした事による代償を。