ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

 先生の家は学校から割と離れていて、閑静な住宅街にあるマンションだった。

 車が駐車場にゆっくり停まった。

 き、緊張する……!

 ここは完全に先生の縄張り。
 先生への気持ちは変わらないんだけど、今までの色々な思い出が蘇ってきて、何故かまた恐怖心が湧く。

 先生は特に表情は変わらず、そのまま私達は車から出た。
 誰かに見られたらまずいと身構えてしまう。

 そのまま先生について行って、先生の家の中に入った。
 扉が閉まった瞬間、先生に思い切り抱き寄せられた。

「ごめん」

 久々の先生の匂い、温もり、先生の体の大きさ、感触、何もかもが戻ってきて。

 とても安心した。

 私が帰りたかった場所はここだったんだと思った。

「先生、なんで謝るんですか?」
「今まで散々苦しめた」

 確かに、私は先生と再会してから、ただただ戸惑って、逃げて、捕まっては先生を拒絶できないでいた。

 でも──

「確かに苦しい時もありましたけど、今とても幸せです」

 それは確かだった。

「またその服着てきたんだな」

 突然言われて恥ずかしくなった。

「なんとなく……なんとなくです」

 先生は深いため息をついた。

「お前のそういうところが、俺をおかしくさせるんだよ」

 どういう事だろう。
 私は別に変な事してないし、やっぱり先生の言ってる事は相変わらずよくわからない。

 先生は大切なものを扱うかのように私を抱き上げた。
 そして耳元で囁いた

「お前の全部、俺に見せて」

 一瞬で顔が真っ赤になった。

 に、逃げたい……!恥ずかしい!
 先生に色々されたけど、全部見せた事はなかった。

 私が色々考えてると、私はそのまま先生のベッドに置かれた。
 先生は、またあの時の、獲物を狙うかの様な目つきをしている。

 なんで今更!

「今、嫌だと思った?」
「……はい」

 正直に答えてしまった。

 でも、もうわかってる。
 私はここから逃げられない。
 逃げたくない。
 ずっと側に居たい。

 だから、先生の言う事に従ってしまう。
 恥ずかしながらも先生の前で全てを曝け出し、戸惑いながらも先生を受け入れる。
 そんな私を見て、先生は悦ぶ。

 ただ、前みたいに無理矢理ではなくて、優しく少しずつ私の心を解いていく。
 とろけるようなキスをして、もう先生の事しか考えられなくなってしまう。
 私はまた新しい感覚を植え付けられる。

 二人だけの空間、二人の息遣いだけが聞こえる。
 先生にどんどん染まっていく。
 それがとても心地が良くて、恥ずかしい声を出してしまう。

 先生の熱い衝動に突き動かされて 、それが頭の中まで揺さぶって、意識が遠のいていく。
 全て満たされる感覚が全身を駆け巡り、私は力が全て抜けて、その余韻にただ浸る。

 先生の温かい温もりに包まれてそのまま眠りについた。