ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

 あの日から、一ヶ月が経った。

 毎日、毎日——

 先生のことを思い出しては、苦しくて、辛くて。
 朝起きた瞬間から、夜眠るまで、先生のことが頭から離れなかった。

 授業中も、バイト中も、友達と話している時も、いつも心の奥に先生の影がちらついている。
 それでも、なんとか立ち直った。

 ──立ち直ったフリをしているだけかもしれない。

 でも、毎日を過ごすことはできるようになった。
 時間が、少しずつ心の傷を癒してくれる。

 あの人は、私のことを好きなんかじゃない。
 きっと、ただ寂しさを埋めたくて、私に執着していただけ。

 高校の時の先生は、幻想だった。
 本当の先生は、もっと複雑で、もっと身勝手で——
 感情を制御できない、ただの中途半端な大人だった。

 先生は私を哀れだと言った。
 でも私も先生のことを、哀れだと思う。

 どうしてああなってしまったのかは知らない。
 けれど、先生のしてきたことは、とても愛情とは呼べないものだった。

 ——でも、それでも、私はやっぱりあなたが好きだった。

 こんなに酷い扱いを受けたのに。
 こんなに傷つけられたのに。
 なんでだろう。

 ……私も、バカなんだよ。