とある男子高校生の日常

「……たまに」


声が出た


自分でも驚くほど、自然に


彼女は少しだけ笑った


大げさじゃない、ほんの一瞬の表情


「そっか。私も」


それ以上、言葉はなかった


でも、嫌じゃなかった


胸の奥で、何かがわずかに動いた


切り捨てたはずの感情が、音もなく存在を主張する


——面倒だ


そう思ったのに、


次の日も俺は、昼休みに屋上へ向かっていた



家に帰ったあともあの女のことが頭から離れずにいた


どーしてだかわかんないけど


こんなの俺じゃない気がして、変な感じがした