とある男子高校生の日常

「でもね」


一歩、距離を詰める


「何も言わずに離れるのは、やっぱり間違ってた」


俺は、深く息を吸う


「俺は、戻らない」


言い切る声は、震えていなかった


「少なくとも、
黙って消えることはしない」


それは、約束に近い言葉だった


彼女は泣かなかった


ただ、静かに頷いた


この瞬間、分かった


距離を置いた理由は、拒絶じゃない


——同じ「怖さ」だった