とある男子高校生の日常

「それで、いつも最後は——」


彼女は、言葉を切った


「置いていかれる」


その一言が、重く落ちる


「黒瀬くんは、優しい


自覚ないけど、すごく」


否定しようとして、できなかった


「でも、いつかまた自分の殻に戻るでしょ」


それは、俺自身が一番恐れている未来だった


「その時、私」


初めて、彼女が俺を見る


「耐えられる自信がなかった」


だから、離れた


傷つく前に


依存する前に


合理的だ


俺と同じ選択だ


「……それで、俺はどうすればいい」


気づけば、そんな言葉が出ていた


彼女は少し驚いてから、微笑んだ


「分からない」


正直な答え