誰かが彼女を見れば、視線が追う
誰かが近づけば、無意識に距離を詰める
独占欲だと気づいた時、少し遅かった
「黒瀬くん」
帰り道、呼び止められる。
「もしさ」
足を止める
「私がいなくなったら、困る?」
簡単な質問
答えは、簡単じゃない
「……困る」
それだけを、選んだ
彼女は満足そうに頷いた
「じゃあ、いい」
それ以上は聞かない
告白はない
約束もない
でも、分かっている
俺が初めて
「失うのが怖い」と思った相手だということ
それを口にする日は、まだ少し先でいい
誰かが近づけば、無意識に距離を詰める
独占欲だと気づいた時、少し遅かった
「黒瀬くん」
帰り道、呼び止められる。
「もしさ」
足を止める
「私がいなくなったら、困る?」
簡単な質問
答えは、簡単じゃない
「……困る」
それだけを、選んだ
彼女は満足そうに頷いた
「じゃあ、いい」
それ以上は聞かない
告白はない
約束もない
でも、分かっている
俺が初めて
「失うのが怖い」と思った相手だということ
それを口にする日は、まだ少し先でいい



