とある男子高校生の日常

「でも」


彼女は立ち上がり、窓の外を見る


「隠してる人の方が、優しいと思う」


その言葉が、雨より重く落ちた


俺は返事をしなかった


できなかった


昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る


現実が戻ってくる


「また、晴れたら屋上だね」


「ああ」


短い返事


それで十分だった


雨は止んでいなかった


けれど、胸の奥に残った重さは、
もう不快なものじゃなかった