ヴァンパイアですが、ヴァンパイアハンター育成学園に入学します!?

大輝さんと加護野さんが、今すぐにでも飛び出していきそうな花園さんを慌てて引き止める。

あの人たちと戦わないのかと思ってた……よかった、数人でいいんだね。

わたしは、少しほっとしてしまった。



「え〜、ちょっとだけじゃつまんないよ〜!」

「まぁまぁ、まだ喧嘩は初めてなんだから……」



加護野さんが花園さんを宥めるように撫でる。

花園さんは、少し不満そうにしながらも、なんとか納得したようだ。



「って、ん……? なんか一人こっちの方に来てない?」

「あっ、本当だ〜! 勝負仕掛けてくる!? 喧嘩する!?」

「とりあえず落ち着いてよ……まだ決まったわけじゃないよ」



わたしは花園さんの様子に少し引き気味になりながらも、大輝さんが向いている方を見た。

確かに、フードを深く被った……制服からして、男の子がこっちに歩いてきている。

どこか怯えているように小さく震えていて……でも、そんな様子を隠しているのか、ピシッと背筋を伸ばしてまっすぐ歩いている。

わたしは、小さく首を傾げた。