ヴァンパイアですが、ヴァンパイアハンター育成学園に入学します!?

「んー? 当たってねぇなァ?」

「ワウ」

「まァ人のいた跡はあっから、ここら辺で間違いねェだろ」



足元にいる黒い狼みたいな生き物を軽く撫でながら、先生は大きく独り言を呟く。

……あれが猟犬?

犬というより狼……でも、わたしの場所がバレたのは、きっとあれのせいだ。

新しくもらったばかりの上着で姿を隠すようにしながら、息をころす。

気づかないで、なんて願いは通じることなく、猟犬がわたしに反応した。



「ワン!」

「んー? あァ、上か」



っ、バレた……!

すぐに後ろにジャンプするのと同時に、神聖術で背中側から体を引っ張る。

背を向けて逃げるより、こっちのほうが安全だ。

枝とか葉っぱとか、色々体に当たって痛いけど……