専属執事の罰が、甘すぎる

私は宇月唯華。
日本でいちばん有名と言っても過言ではない卯月財閥の一人娘。
とーぜん私は成績優秀、容姿端麗、お父様やお母様に恥じないように努力をしている。
ですが、そんな私にも1つ弱点がある、それは、

朝が弱いということ。

だって陽の光は暖かいですし、ベッドはふかふかで居心地がいいんですもの。
仕方がないではありませんか。
そんなことを言っても私は学生、朝早く起きなければいけないのです。
では、私はどうしているのでしょうか?
答えはひとつ専属執事に起こしてもらう、です。
「、、、お嬢様、、お嬢様ー起きてください」
専属執事が部屋のカーテンを開ける。
「んん、、まだ、いいじゃ、ない、」
枕に顔を埋め眩しい光から目を背ける。
「こら起きる時間でございます」
私の体を揺さぶるやさしい手の感触。
でもこれくらいでは私の頭は起きない。
いつも時間をかけて起こしてもらっている。
「仕方ないですね、」
その声と同時に少し強い力で体の向きを変えさせられる。
「んん、、なに、」
「目を開けてください」
そう言われて少しだけ目を開ける。
その時専属執事である未来の顔が目と鼻の先にあった。
、、、えぇ?!?!?!
「え、ちょ、っと、み、みらい、?!」
唯華は飛び起きて距離をとる。その顔は真っ赤だ。
「お嬢様やっと起きましたね」
え、え??と、とりあえず、
「起きましたね、じゃ、ない!!!きょ、距離近すぎ!!!」
出した声はわなわなと震えている。
「さて、では学校へ行く準備をしましょうか」
にっこりと笑った顔がだんだん離れて部屋を出る。
「、、、心臓にわるい、、ずっと片思いをしているのに、」
すぐ消えてしまうような声でひとり呟く。
制服に着替えダイニングに行く。
制服の後ろ姿を見つける。未来だ。
「み、未来今日お父様とお母様は?」
朝のことを思い出し声が少し裏返る。
「本日も仕事の都合が合わずもう家を出ておられます」
「、、、そうわかった」
椅子に腰掛けいつも通りふたりで朝食を食べる。
「今日も美味しいほんと私と同年代なのにこんなに料理が上手なんて、」
「お褒めいただきありがとうございます。では学校に行きましょう荷物でございます」
差し出されたカバンには今日必要なものが全て入っていた。
「いつもありがとう」
「いえ、仕事ですから。ちょうど送迎車が到着したようなので、行きましょう」
車に乗り込む。そのあと未来が乗る。
「お嬢様、提案があるのですが」
急に投げかけられた言葉に少し動きが止まる。
「なに?」
「お嬢様は朝が弱いですね?なので朝起きれない分罰を用意しようかと思いまして」
痛いとこを突いてきた。
「そ、そうね、それで罰というのは、?」
「俺が独断で決めます」
あれ、いつも一人称は『私』だったような、?気のせいかな、?
「、、、わかったお願いする゙ね」
「では今日の分です」
その瞬間。未来が近づいてきて逃げれないように車の中で壁ドンのような状態になる。
背中には車の壁の冷たい感触。
「へ?」
頬には未来の手が優しく置かれ彼の体温が伝わってくる。
ドッドッドッと早くなる鼓動。
考える暇もなく額にやわらかい感触。
時間が止まった。そんな気がした。
「え、?えええ??」
唯華はおでこを押さえる。その顔は火が出そうな程熱かった。
「俺が考えた罰というのはこういうものです」
にっこりと不敵な笑みを浮かべる目の前の執事はやることが終わったとでも言うように離れていった。
え、え、?
こ、こんな心臓バクバクの状態で学校行けない、、!
なんとか抑えようと頑張る唯華。
その様子を感情が見えない瞳で見つめる執事。
私、これからどうなっちゃうの、?
こんなの何回も耐えられない、、、