この星空の下で、君に恋をした

「……どうして、急に」

 誰にも聞かれない声で、私は呟いた。

 私が会いに行ったから?
 話しかけたから?
 帰らなければよかった?

 考えても、答えは出ない。

 ただ、
 “何もできない”という事実だけが、
 はっきりそこにあった。

 しばらくして、
 看護師さんが一人、廊下に出てきた。

「……ご家族の方では、ありませんよね」

「はい」

 声が少し震えた。