この星空の下で、君に恋をした

 病室を出て、扉が閉まる。

 さっきまで確かにそこにあった声が、
 一気に遠くなった気がした。

 廊下を歩き出して、数歩。

 胸の奥が、妙にざわつく。

 ——何か、忘れてきた気がする。

 振り返ろうとして、
 その前にナースステーションのほうが慌ただしくなった。

「相沢さんのところ——」

 名前が、聞こえた。

 私は足を止める。

 看護師が早足で廊下を進んでいく。
 その後ろから、もう一人別のスタッフが続いた。