この星空の下で、君に恋をした

「……こんばんは」

 私がそう声をかけると、相沢くんはゆっくり振り返った。
 一瞬だけ目を細めて、私を確認する。

「……ああ」

 短い返事。
 でも、昨日より少しだけ、声が柔らかい気がした。

「今日も、来たんだな」

 そう言ったのは、相沢くんだった。
 確認するみたいな口調で、事実を並べるように。

「はい。……相沢くんも」

「まあな」

 それだけ言って、また空に視線を戻す。
 会話は終わったはずなのに、私はその場を動けなかった。

 昨日と同じ場所に立つ。
 昨日と同じ距離。
 なのに、少しだけ近く感じるのは、名前を知っているからだろうか。