この星空の下で、君に恋をした

 病室の前で、私は一度だけ深呼吸をした。

 ノックをして、返事を待つ。

「……どうぞ」

 聞き慣れた声なのに、
 少しだけ遠く感じた。

 扉を開けると、
 相沢くんはベッドに半分起き上がった状態でいた。

 前より、細く見えた。

 それが一番最初に目に入ってしまって、
 私は視線を逸らす。

「……お久しぶりです」

 少し硬くなってしまった。

「久しぶり」

 相沢くんは、淡々と答えた。
 前と同じ、静かな声。

 でも、どこか力が抜けている。