病室の前まで来たとき、私は足を止められた。
「ごめんなさい。今日は面会できないんです」
看護師さんの声は、やわらかいけれど迷いがなかった。
私は、一瞬言葉を失う。
「……少しだけでも、だめですか」
自分でも驚くほど、声が震えていた。
「今は安静が必要で……」
「分かってます」
私は、思わず食い気味に言ってしまってから、慌てて頭を下げた。
「騒いだりしません。長くもいません。顔を見るだけでいいんです」
「お願いします」
「ごめんなさい。今日は面会できないんです」
看護師さんの声は、やわらかいけれど迷いがなかった。
私は、一瞬言葉を失う。
「……少しだけでも、だめですか」
自分でも驚くほど、声が震えていた。
「今は安静が必要で……」
「分かってます」
私は、思わず食い気味に言ってしまってから、慌てて頭を下げた。
「騒いだりしません。長くもいません。顔を見るだけでいいんです」
「お願いします」

