この星空の下で、君に恋をした

 翌日、目覚ましが鳴る前に、私は目を覚ました。

 カーテンの隙間から差し込む光が、いつもより白く見える。

 昨日の夜のことが何度も頭をよぎった。

 救急車の音。
 担架。
 遠ざかる背中。

 ——大丈夫、って言ってたのに。

 洗面所の鏡に映る自分は、ちゃんと笑えていなかった。

 制服に袖を通しながら胸の奥がひどく落ち着かない。

「行ってきます」

 声は、いつもより低く、小さかった。