救急車の音が遠ざかってから、どれくらい時間が経ったのか、私には分からなかった。
気づいたときには、病院の待合室の椅子に座っていた。
白い壁。
規則的に鳴る電子音。
消毒のにおい。
全部が現実なのに、どこか他人事みたいだった。
「……入院、ですか?」
自分の声が、思ったより掠れて聞こえた。
先生は、静かにうなずいた。
詳しい説明はなかった。
ただ、「しばらくは安静が必要です」と、それだけ。
しばらく。
その言葉が、曖昧なまま胸に残る。
気づいたときには、病院の待合室の椅子に座っていた。
白い壁。
規則的に鳴る電子音。
消毒のにおい。
全部が現実なのに、どこか他人事みたいだった。
「……入院、ですか?」
自分の声が、思ったより掠れて聞こえた。
先生は、静かにうなずいた。
詳しい説明はなかった。
ただ、「しばらくは安静が必要です」と、それだけ。
しばらく。
その言葉が、曖昧なまま胸に残る。

