この星空の下で、君に恋をした

 屋上へ向かう階段を上りながら、私は自分の足音を数えていた。
 
 一段、二段、三段。
 
 無意識にやってしまうのは、考え事をしている証拠だ。


 ——今日も、いるかな。

 昨日までなら、そんなこと考えなかった。
 星を見るために来ていただけで、誰かを探す理由なんてなかったのに。


 屋上の扉の前で、少しだけ立ち止まる。


 夕方と夜の境目みたいな空気が、扉の向こうから伝わってくる気がした。