この星空の下で、君に恋をした

 その瞬間。

 相沢くんの足元が、ふっと崩れた。

「……っ」

 短い声と同時に、身体が前に傾く。
 私が名前を呼ぶより早く、相沢くんは床に膝をついた。

「相沢くん!?」

 周囲が一気にざわつく。

 相沢くんは立ち上がろうとして、うまく力が入らないようだった。
 片手で床を支えながら、呼吸を整えようとする。

「だいじょう、ぶ……」

 相沢くんはそう言いかけて、言葉が途切れる。

 私は、何も考えられなかった。
 ただ、目の前の光景が現実だと理解するのに時間がかかった。

「先生呼んで!」
「保健室——いや、救急!」

 誰かの声が飛び交う。

 私は、その場から動けなかった。
 相沢くんの名前を呼びたかったのに、喉が詰まって声が出ない。