この星空の下で、君に恋をした

 翌夜、屋上の扉を開けた瞬間、私は無意識に右を見る。
 相沢くんがいつも立っていた場所。
 そこは、今日も空いていた。

「……こんばんは」

 誰に向けたのか分からない挨拶をしてから、私はフェンスにもたれた。

 星は昨日より、少しだけ多く見える気がする。


 待つ時間は、昨日より短く感じた。
 来ないかもしれない、という考えが、最初から頭のどこかにあったから。

 それでも、十分は待った。
 二十分も。

 私はフェンスを握りしめ、静かに空を見上げ続けた。


 結局、相沢くんは来なかった。
 
 次の日も。

 その次の日も。